個人宅の片づけコンサルティングや片づけ作業サポートをしている、
横浜在住のライフオーガナイザーⓇ・ヤマモトアキコです。
先日、7月16日(日)のこと。
中学からの同級生の友達、アーティストのしほりちゃんの渡米前ラストライブに夫と出かけました。
会場は西新宿にあるガルバホール。
元々は白龍館という中華料理屋だった場所にできた音楽サロンです。
トップ画像のピアノは白龍館のオーナーさん→ガルバホールのオーナーさんと引き継がれているべーゼンドルファー。
しほりちゃんのオリジナルソングはどれもステキだし好きだけど、
私がとりわけ好きなのは「生き方・人生」がテーマに据えられているような曲ですね。
ふんだんに盛り込まれた彼女の哲学を感じられて、励まされることが多いです。
先日のライブでは、セットリストの後半で畳みかけるように生き方系の歌が続いて、
ここ最近の思うところを改めて突きつけられたように感じて胸が苦しくなりつつも
あたたかくてやさしい時間を過ごしました。
実は私、
アンコールでしほりちゃんの最新ミニアルバムの表題曲『Little Departure』を聴き、思わず落涙。。。
目次
涙のワケは「愛知県に帰りたくなったから」(笑)
この『Little Departure』という曲は、
活動拠点をニューヨークに移す彼女自身のことを描いた歌なんですね。(・・・たぶん。)
その歌詞に自分が横浜に引っ越してきたときのことを重ねて、気持ちがざわざわしちゃったんです。
彼女=日本→アメリカ、私=愛知県→神奈川県と スケールにはかなりの差がありますが、
環境が変わる点は共通してますしね。。。
歌詞の1行目に出てくる「見慣れた私の部屋」というフレーズを聴いた時点でもう、
7年強暮らした、お気に入りだったアパートの部屋のことでアタマの中はいっぱい(笑)
でも、思い出せた。「これはチャンスだ」とも思っていたこと。
そもそも、ですね。
勤め先を退職して夫が暮らしている横浜に転居すると決めたのは私自身なんですけど、
正直な話、まだふとしたときにメソメソした気持ちになるんです。
安定した大企業に勤務しつつ週末起業(※)でライフオーガナイザーⓇ活動をするという、
個人的にベストな環境にいたので、つい「惜しかったな〜」と思うことは今でもあります。
※当時の上司のお力添えもあって、兼業届を会社に受理していただいてました。
でも、会社は辞めよう・横浜に行こうと決めたとき、
惜しいと思いつつも、これは新しいことにチャレンジするチャンスだ!とも思ったんです。
是非や私の主義に合うかはともかく、当座の生活は夫の収入で賄えるワケだし、と。
そんなふうに計算していたくせに、
いざとなると慣れない土地でちょっと気疲れが溜まってくると気持ちも弱くなってしまって。
恵まれた環境から恵まれた環境に移ったんだということも、自分で決めたということもつい忘れて、
運命を呪う悲劇のヒロイン(笑)な気持ちになっちゃうんですよね。
ネガティブな気持ちはそれはそれで認めないとかえって苦しくなると思っていますが、
前に進もう、進みたい、進まなきゃ!というときの足枷になるのもまた事実。
進まなきゃ、でも・・・となっていた私には『Little Departure』の前向きなメッセージが響きました。
歌を通じてネガ・ポジ両方の気持ちを一度に感じ、持ち直せたという感じでしょうか。清々しかったです。
あらためて思ったこと。「人の暮らしと精神の安定のためにホームは大切だ」
それにしても。
引っ越しのことを思いだした際、実家のことは一切思い出しませんでした(笑)
私の「ホーム(home=人が住む場所としての家・家庭)」は、
ひとり暮らしをしていた7年強で作り上げてきたアパートの方だったことを思い知らされた感じ。
ちなみに、ハウス(house)は「建物としての家」という意味ですね。
30代の大半を過ごした場所、と思えばまあ当然かもしれません。
立地や利便性などの条件もよかったけど、なによりあの部屋は私にやさしかった。。。
何があっても守ってもらえる安心感を常に感じて暮らしていました。まさにホーム。
きっと、私が横浜の家に馴染んでホームだと感じられるようになった頃には、
今回のようなメソメソした気持ちからは解放されて、ともすれば忘れてしまうんでしょうね。
ホームがないことの心もとなさ、ホームがあるからこその安心感。
オーガナイズ(片づけ)サービスを提供し、お客様のホーム作りをサポートしている者として、
これらをリアルに感じた気持ちは忘れずに、せめて、すぐに思い出せるようにしたいところです。
* * *
※しほりちゃんのブログで、ライブの一部が動画でご覧になれます。一聴の価値ありです。ぜひ!
→→Home復活で締めくくる、日本での音楽活動。ガルバホールレポ。
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